春霞塾 | あいりん地区 炊き出しボランティアを終えて
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あいりん地区 炊き出しボランティアを終えて

あいりん地区 炊き出しボランティアを終えて

高校3年生の塾生が大阪市の釜が崎地区での炊き出しボランティアに参加しました。

釜が崎は以前は「日雇い労働者」の町でした。しかし、今や日本中で支援団体が密集して活動を続ける「福祉の町」と言われています。70年代の万博開催のためのインフラ整備を支えるため、全国から人が集まって労働力を提供しました。景気の調整弁です。

高度経済成長が終わったとき、家族から拒絶された人々、社会に適応できず自分に発達障害があることも気づかず人生を過ごして来た人々が、この町に留まりました。オトナはこの町について子どもたちに伝えません。巧妙に社会から隠された人たちとも言えます。

3人は朝の炊き出しに参加して、何を考えたのでしょう。

ヒラク君

JR新今宮駅で降り改札を降りると労働センターがすぐに目に入りました。路上では地面で寝ころぶ人がおり、隣にはお酒がありました。そんな人がいたる所にいました。私はこんな場所が日本にあるのだということに驚きました。そしてなぜこのような場所がいまだに残っているのか、今でも不思議です。同じ大阪にも梅田などがあるというのに、ここだけは時が止まっているような感じでした。

私は初め釜ヶ崎、あいりん地区に対しての大きな偏見がありました。それはなぜかというと、ほとんどの人が行ったことがないからです。行ったことがないのにもかかわらず、ネットやテレビの間違った情報を信じ、悪いイメージしかないからです。しかし自分の目でみて感じて「偏見」という言葉が、次第に真実へと変わりました。実際に行ってにないとわからない発見であふれていました。このような真実を受け止め私たちができることが何か1つでも見つけるということが大切だと思います。この「偏見」がなくなりもっと多くの人が知っておくべきだと感じました。

フカイ君

持続可能な開発目標(SDGs)が達成される社会を目指す2025大阪関西万博は、西成が抱える貧困問題と向き合う必要がある。

国連は、2030年をSDGsの達成目標年とし、大阪万博は、貧困打開を含む17つの目標達成を目指している。万博開催地の決定は、来る11月、BIE(博覧会国際事務局)の開催地決定投票によって決められ、大阪は主要立候補国の1つである。もちろん、大阪万博の開催は、日本が抱える諸問題を解決に導くアイデアを生み出す良い機会になるだろう。だが、SDGsの1つ目に挙げられているNo Poverty という目標への具体案は、未だに発表されていない。大阪には、日本で唯一暴動が起きるスラム街がある。西成(通称:釜ヶ崎)だ。高度経済成長期には、釜ヶ崎は多くの日雇い労働者で賑わったが、バブル崩壊をきっかけにそれも衰退した。かつての日雇い労働者たちは高齢化し、今や「貧困の罠」の中心に存在している。過去には大阪市長の橋下徹氏が、それら貧困問題の打開策として政治的介入を試みたが、失敗に終わっている。「西成特区構想」を掲げ、医療施設や市営住宅を移転する方針だったが、地元の労働者に反対されたのだ。この教訓に対し、「2025年に貧困打開に向けた世界各国のアイデアを交換する。」では、2030年の目標達成を見越したアイデアとは言い難い。

2025大阪関西万博がSDGsの達成を目指す以上、現在の貧困打開案が手探りの状況を一刻も早く改善すべきだ。

ニッキーさん

今回、釜ヶ崎に行くのは2回目でした。改めて現地の人に話を聞くと、今自分が普通に生活してるのは釜ヶ崎の日雇い労働者のおかげでもあるんだなと分かりました。釜ヶ崎周辺に外国人観光客も増えていくでしょう。これからどうなるのかが気になるので、今後も調査していきたいです。
 あいりん公共職業安定所