春霞塾 | 結局、学歴は必要か
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結局、学歴は必要か

結局、学歴は必要か

「学歴が高くなるほど生涯賃金は増す」…これって本当でしょうか。学歴は生得的能力を反映しているだけにすぎないから、カシコサは運命づけられているのではないでしょうか。

2010年「賃金構造基本統計調査」から男子学歴別生涯賃金を算出すると、中卒と大卒間はなんと7,380万円の賃金格差があると報告されています。また、「収益率」という指標があります。大学進学にかかる費用と、その後の賃金を勘案して、大卒進学がどれほどの投資にあたるのかを利子率で表したもののことを指します。現在は6~8%という値が算出されます。こんなローリスク・ハイリターンの金融商品は、今どき滅多にありません。そう、大学進学はかなり「おトク」な投資なのです。

「学び習慣仮説」といういくつかの調査分析から確認された仮説があります。それは、大学時代の積極的な学習経験は、本人の知識能力の向上や成長体験をもたらす、その蓄積と体験が、現在に必要な知識能力を向上させ、その結果が仕事の業績などに反映されているという考え方です。こうした効用は有名大学だけではなく、どのようなタイプの大学であっても確認されます。学ぶ習慣の力がどれだけ大きいものであるかが見て取れます。

東京工業大学矢野眞和名誉教授は「社会階層と社会移動全国調査」のデータを用いて、以下の分析をしています。中学時代の成績が芳しくなく、偏差値が高いとはいえない大学に進学したとしても、進学せずに高卒として働いている者より恵まれた年収を得ることができており、具体的にその額は3割ほど増加する。成績の良し悪しにかかわらず、誰でも勉強すれば報われるというものです。

「せめて大学に行かせたい……」「ならば、なんとしても偏差値の高い大学に!」と思うのは昔から子に引き継がれる親心です。いつか、あなたが我が子を産み育てるために必要な教育資金を確保するのも学歴です。学ぶ習慣を身につけましょう。友達や恩師に支えられながら学ぶ場所が、そう大学なのです。