春霞塾 | ボンキュッボンで世界に羽ばたく
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ボンキュッボンで世界に羽ばたく

ボンキュッボンで世界に羽ばたく

街で黒いスーツを着た学生を見かけるようになりました。2018年度大学生就活春の陣が始まっています。

高校1年生のはあちゃんは、担任だった私との最初の面談でいきなり「私は客室乗務員になります!」と宣言しました。「私はJALが向いてると思います」

 

はあちゃんとのつきあいは、6年になろうとしています。高校生でアメリカに、大学生でイギリスに、はあちゃんはそれぞれ9か月ずつ留学しました。大学3年生の現在、日本語と英語、2つのことばの世界で生活しています。時々、変な日本語を話します。

高校時代のはあちゃんは「みんな同じである(ように振る舞う)こと」に1人で立ち向かっていました。彼女には不思議なちからが2つありました。

1つは本質を見抜く目があること。根拠を以て考えているようには見えないのですが、15歳の子どもが発する内容の正当性に驚くことが多々ありました。的を射ている。この子がホントウノコトを言っちゃうものだから、クラスの流れに漂う人たちは彼女を恐れました。

もうひとつは、自分を大事にする自己肯定感があったこと。ご家族は「ちょっと天然」な彼女をしっかりと愛し、受け容れていました。パソコンも苦手、針仕事が苦手。彼女ができない事はありましたが、彼女しかできないことも沢山ありました。はあちゃんは「私は私」だと平気で笑っていました。

私ははあちゃんに、居心地の良い世界を見つけたいと思いました。広島市まで合唱指導を受けに行くロングドライブ。銀行の支店長さんに会いに行き、食べさせてもらった親子丼がおいしかったこと。雪が舞う日に行ったパナソニックの工場の社食で食べたランチ。真夏の釜が崎での炊き出しボランティア。被災した豪雨災害の泥掻きボランティアにも行きました。

高校を卒業したはあちゃんは1人冒険に出ます。殊にイギリスでの大学での寮生活は世界各国からの留学生に囲まれて、はあちゃんは「世界のど真ん中」で生活をしました。日本で就活のためのインターンをしなきゃならない大学3年生の夏、留学仲間に会うためにペルーに行き、トレッキングで高地に登り高山病。あらら…。クリスマスと年末はフランスで友人と過ごしました。自由自在、彼女はどこに行っても物怖じしない好奇心で、新しい世界を拡げていきました。

就活。「本物のはあちゃん」を見つけるため、再び冒険に出ると言います。そう、お手々つないで仲良く過ごす日本を出て行くのです。今まで来ていた日本風リクルートスーツを脱ぎ、ボンキュッボンと締まった体をアピールするリクルートスーツを買いました。海外の航空会社の客室乗務員にエントリーするのだそうです。誰もやっていないことを始めるのは怖いのに、この子は自分の未来が見えているのです。

さあ、はあちゃん、がんばろう。すっかり美しくなり、聡明で困難に立ち向かっても絶対泣かない根性と人に対する愛情を持っているあなたと、ドバイで過ごす休日を楽しみにしています。