春霞塾 | 国際人材って、どんな人?
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国際人材って、どんな人?

国際人材って、どんな人?

日本経済新聞の文化欄「私の履歴書」に、政治外交史家の五十旗頭真先生が連載をしていらっしゃる。

私は2001年4月、五十旗頭先生に神戸大学大学院の入学式で初めてお会いした。当時先生は国際協力研究科と法学研究科の教授でいらっしゃった。私は広島県で小学校の先生をしていて、ようやく入学を果たしたのだった。この研究科は「国際人材養成のための大学院」らしい。

大学院入学式のあと、すぐに合宿に連れて行かれた。自己紹介が始まる。国際協力政策の学生に順番が回ってくる。大学を出たばかりの若者の中に、15年間も主婦をしていて中学生の子どももいる私。それだけでここにいるべきではない不安を感じたのだが、お楽しみはこれからさ!英語で自己紹介?出身大学も言うの?!

語るべき専門分野はない。日本語教育はこの大学院で学ぶべき研究分野ではないのだ。唯一私にあったのは、たった一つ。日本の子ども達が外国からきたクラスメートと接することになった時、様々な衝突があった。外国から来た子ども達への第二言語習得論はもう私には興味はなく、日本の子ども達に異文化間教育をどう進めたら良いか考えてみたいという願いだった。大学は国文学専攻だったのだから、英語でスピーチをする機会などあるはずもなかった。英語は聞くだけで頭が痛くなった。研究課題を流ちょうな英語で話す若きクラスメートの中で、私はおうちに帰りたいと真剣に思った。

時は流れ、2019年。春霞塾でのZulkarnain Hasan Basriさんとの会議の中で、Facebookのライブ動画撮影をすることになった。高校生の塾生達は、すぐに英語で今日の成果と課題について英語でスピーチを始める。なんてステキなの!?泣きべそを書いていた私も、もう平気でご挨拶できるよ。

国際人材って、どんな人だろう。英語はスキルで、必須能力ではない。人の意見を聴き、自分の意見を確かめながら表現し、皆で新しい地平線を探す。次に取り組むべき内容についてワクワクする。私の英語はいつまでたってもうまくはならないけれど、意見を聴きたいし、自分も言いたい。それで良い。それが国際人材。