春霞塾 | 消え続ける消しゴム
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消え続ける消しゴム

消え続ける消しゴム

いつまでも消え方が衰えず、消し後も決して黒くならない「入試必勝消しゴム」があるのをご存じですか。PILOTのフォームイレーザー。Mサイズだと108円です。「軽く消せる、消しクズがまとまる」。春霞塾、数学講座担当の高倉篤志先生がこっそり教えてくれました。

量子物理学を京都大学大学院で研究している高倉先生は、塾長田村かすみの教え子です。中学1年生から高校1年生まで四年間、週三回授業で会い続けました。大阪桐蔭中学校でもトップクラスの成績を誇っていた高倉君ですが、ご多分に漏れず激しい中二病を体験しています。大阪桐蔭高等学校に彼が進級したとき、「田村には教わることなんかない」と背を向けられました。

その後1年間現代文を教えましたが、彼のクラスへは特別な気分で赴いたことを忘れることができません。彼は数学だけでなく国語も英語も全てが万能でした。週1回は50分で400字の課題レポートを授業中に書かせ、感想と評価をフィードバックする授業を続けました。そこでも、彼の文章には筋の通った個性が窺えました。

私が学校を去るとき、彼はわざわざ私のもとにやってきて「失礼なことを言いました。先生の授業はとても良かったです」と謝罪と御礼を述べたのです。彼とはその後ずっと交流が続き、春霞塾を立ち上げる前から、彼はずっと私を支えてくれています。

「30分しか経っていないのに、もうさっき言ったことを忘れましたか」「そういうずるいことをしてはいけません」今日も厳しい指導です。

彼の人生は数学に捧げられています。彼の学問領域は私にはわかりません。彼の生活は紙と鉛筆と黒板でひたすら計算をし続ける。英語で論文を書く。日本物理学会には大阪ノリでドラゴンのついたGジャンを背負って発表する。そんな生活らしいです。

彼が計算をするために選んだのは、この消しゴム。あらゆる消しゴムを買い込み、選び抜いたそうです。知性と暖かみと誠をもつ高倉先生。皆さんも彼のようなドキドキが止まらない人生を送って欲しい。人生のロールモデル。教わってるみんなは数学だけではない高倉先生の人生のこだわりを学ぶのだと思います。