
29 1月 アジアへの扉
春霞塾に30名の大きな訪問団が訪れて下さいました。マレーシアイスラミック大学のコーランユースクラブの皆さん。この大学は学生数3万人の巨大大学。日本よりも少ない人口の国家にこんな大きな教育施設が!この事実が何を意味するのか…すぐわかりますよね。
今日は2時間きっちりグループ討論しました。海外でキャリアを作ることに賛成ですかという議題。数年間はいいけれど、マレーシアは安心だし心地よいからずっとは家族と離れるから嫌ですと意見が彼らから多く出ました。マレーシアでは現在でも兄弟は7、8人。親子関係とはまた違う家族の絆があります。また、外国に赴き働くという選択肢よりも「働きたい国」として、安定的に外国人が流入する国です。
私たち日本人は近隣のアジア諸国の状況を全く知りません。アジアのニュースはほとんど入ってこないし、文化は韓国より西からにあるアジアから全く流入しません。欧米しか視野に入らない生活が明治以降から続いています。
情報の偏りは理解と親しさの偏り。
こんなに情報化時代なのに、いや情報化時代だからこそ、リアルな交流が必要なのではないでしょうか。知らない人とはお友達にはなれません。アジアの若者とも英語でコミュニケーションできるのに…。マレーシアの人はおしゃべりです。知らない人とどんどんコミュニケーションして、リアルなネットワークを築いていきます。
「日本は豊かで安定しているからここでいい。日本にいたい。」
こんなステキな日本を残しておきたいのであれば、私たちも「世界に行って戻ってくる」生活という選択肢もあるのかもしれません。