新しい学力観は「知識・技能」だけではなく、「思考力・判断力・表現力」や「自分の学びを社会の問題解決に役立てたいと考える人間性」に変わります。 大学センター試験は記述試験を含む「大学入学共通テスト(仮称)」に移行します。国立大学では入学定員の3割を推薦・AO入試によって判定していきます。難関私立大学でもすでにその潮流が始まっています。
日常生活の中でみつけた疑問や課題を検討したり、解決方法を考え実行したり、成果を見直して改善したりする力が必要です。
予測困難な時代に対応するため、問題を発見・解決し新たな価値を創ることができる人が求められる時代です。
仲間と試行錯誤しながら学んでいくアクティブ・ラーニングが注目されています。
生涯にわたって学び続け、自分とは異なる意見を持つ人との対話によって、複数の見方・考え方を持つ力が求められます。
英語は話すことや聞くことも重要視され、発信力を問うコミュニケーション能力が求められます。「大学入学希望者学力評価テスト」の英語については、民間の外部検定試験を活用する方法が導入されます。
英語を習得するのに2,400時間程度の学習時間が必要と言われていますが、一般的な小学校・中学校・高等学校を通じた英語の合計授業時間は1,000時間程度です。
そのため、残りの1,400時間は学校外で勉強する必要があります。
進路指導が困難だと感じている教員の割合は9割を超えます。教員が忙しく、多様な大学入試制度に対応できないためです。
生徒も大学入試直前まで進路決定ができなくなっている傾向があります。
高校生の世界観だけで進路を考えると、人生の選択肢が狭まります。自分の興味関心がどんな学問領域につながるのか、アドバイスが必要です。